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糖尿病の治療法は、どんどん変わりつつあり、日々進歩しています。薬やインスリン注射のみに頼るのではなく、新しい治療法に挑戦してみましょう。
糖尿病で怖いのは合併症です。細い血管が障害されると失明したり、腎障害のため透析を必要としたり、手足がしびれるなどの神経障害をきたします。また、大きな血管が障害されると、心筋梗塞、脳梗塞あるいは足の壊疽のため下肢を切断せざるを得ない状態になったりします。
糖尿病の治療目標は、医師も患者も血糖値とHbA1c値においています。しかし、合併症を予防するにはそれだけでは不十分です。同時に体重を必ずチェックする必要があります。たとえ血糖値が正常でも体重がどんどん増加すれば、合併症が進むからです。
そのため食事療法と運動療法が大切です。
糖尿病の患者さんにアンケート調査すると食事療法が最もストレスであったり、落ち込みの原因だと回答されます。もっとも重要な食事療法の指導法が適切でなかったのです。肥満症の食事療法と同じように今までの糖尿病の食事療法は栄養指導が中心だったためです。
当クリニックでは食行動の指導を中心とした食事療法を行います。また運動療法も一日の行動パターンを重視した治療を行います。
薬物療法は@低血糖をおこさせない、A体重を増やさせない、B合併症予防作用が期待できる、C血糖変動を小さくする治療薬を選択します。低血糖を起こすと合併症が悪化し、死亡率の増加につながります。 |
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