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不眠症には寝つきが悪い(入眠障害)、夜中にたびたび目覚める(中途覚醒)、早朝早く目が覚める(早朝覚醒)、目覚めた時に熟睡感がない(熟眠障害)など様々な症状があります。したがって、睡眠薬もその症状に合わせて選択する必要があります。
睡眠薬は超短時間型、短時間型、中間型、長時間型に分けることができます。同じ中間型に属する薬でも人それぞれ相性があるようです。自分に合った睡眠薬を上手に選択することが大事です。
薬の使用と並んで生活リズムの調整も大事です。
入眠前にスマホやテレビで強い光を浴びると寝つきが悪くなります。
昼間にウトウトしていると、当然、夜は眠れません。昼寝は15時までに30分以内であれば、夜間の睡眠に悪影響を及ぼしません。
高齢者は飲水量が不足すると血管が詰まりやすいとのTV報道で、夜寝る前に水分を摂取する人が増えました。その結果、尿意のため中途覚醒することがないよう注意する必要があります。
体温が下る時に入眠しやすくなるため、就寝前30-60分に入浴しましょう。
睡眠前にアルコールを飲むと寝つきは良いが、早く目が覚めて困ると訴える人がいます。寝酒は眠りの質を低下させ、飲酒量の増加にもつながります。
睡眠薬をアルコールと併用すると興奮状態になったり、意識喪失をきたすことがあるので注意が必要です。
不眠がうつ病による場合は、通常の睡眠薬が効かないことがあります。
このように、不眠症と言っても様々な顔がありますので、早めに医師に相談されることを勧めます。 |
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