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最近の研究から、病院で測る外来血圧に加えて家庭で測る家庭血圧が心臓病や脳卒中の予防に大切であることがわかってきました。降圧目標は、75歳以上では140/90mmHg未満で、75歳未満では130/8mmHgを目指します。
家庭血圧は正常なのに外来血圧が高い場合、白衣高血圧といいます。ストレスを感じやすい人に多く見られ、多くはいわゆる自律神経失調症を伴っています。
一方、家庭血圧計の普及により外来血圧は正常でも家庭血圧の高い人がいることがわかりました。これを仮面高血圧といい注目されています。
なぜなら、高血圧は脳心血管病の危険因子です。早朝に脳心血管病の発症するリスクが高いので、血圧の高い人は、家庭血圧計により自宅で朝の血圧を測定する必要があります。またすでに血圧を下げる薬を飲んでいる人でも病院で測った血圧が下がっているからと安心してはいけません。半数以上の人が朝の血圧は高いままだと言われています。
当クリニックでは、診察室で血圧を測定するだけでなく、家庭での血圧測定を重視した血圧管理を指導しています。
食事療法(塩分制限と肥満防止)、運動療法、生活習慣の改善(不眠は早朝の血圧を上昇させます)が基本です。薬物療法は@低血圧をおこさない、A合併症予防作用が期待できる、B血圧変動を小さくする、C副作用が少ない、治療薬を選択します。 |
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